飲酒運転が招く人身事故の危険性

投稿日:2015-03-27

飲酒運転が招く人身事故の危険性

飲酒運転による交通事故の件数は減少傾向にありますが、それでも命を奪うような悲惨な事故の発生が後を絶ちません。
飲酒運転が人身事故を引き起こしてしまうにも関わらず、なぜ飲酒運転を犯してしまうのか?――
それは「飲酒運転に対する知識と理解」が乏しいということが最大の理由だと思います。
「私は絶対に飲酒運転はしない」というあなたも、今一度、飲酒運転に対する知識と理解を深めていただきたいと思います。

酒酔い運転と酒気帯び運転の違い

飲酒運転には、酒酔い運転と酒気帯び運転の2種類があり、罰則もそれぞれで異なります。
「酒酔い」とは、飲酒の量に関係なく正常な運転ができない状況を言います。もしまっすぐ歩けなければ、それは酒酔い状態になります。
「酒気帯び」とは、吐いた息の中のアルコール濃度が0.15mg/l以上ある場合を指します。

この数値を具体的に示すと、個体差はありますが、ビール1杯またはワイン1杯でもアウトです。つまり、ちょっとでも飲んだら「飲酒」状態になるのです。

飲酒運転の危険性

飲酒運転が危険な最大の理由は、アルコール成分が、たとえ少量であったとしても、脳を麻痺させる力があるからです。脳が麻痺することで視聴覚機能が低下し、注意力や判断力を鈍らせます。結果として正しい運転操作ができない、正しい安全判断ができない状況になり、事故につながるのです。
具体的にはスピードを出し過ぎる、車間距離の判断を誤る、ブレーキをすぐに踏めない、といったように即事故につながる事象を引き起こすのです。統計によると飲酒運転による死亡事故率は通常事故よりもかなり高い確率になっています。

飲酒後にアルコール濃度が正常に戻る時間

アルコールを代謝させる時間は体重によって比例すると言われています。個人差はありますが、目安としては体重1kgあたりで0.1gのアルコールを1時間で代謝できるようです。例えば、体重60kgなら、ビール中瓶を1本飲むと3~4時間必要とされています。2本ならばその倍になります。
アルコールを抜くためにサウナに入る人もいるようですが、アルコールを代謝してくれるのは9割が肝臓の役割で、呼吸や尿、汗などで代謝できるのは1割にすぎません。アルコールを代謝させるためには「時間」が必要なのです。大量にお酒を摂取してしまった場合は、翌日の朝でも酒気帯びの飲酒状態となっていることもあります。実際に前日の飲酒が原因で、翌朝の運転中に酒気帯び運転で捕まるケースは少なくないようです。

ノンアルコール飲料にも注意が必要

ノンアルコールと謳っている商品でも、全くアルコールが入っていないとは言えない場合があるので注意が必要です。
日本の酒税法上、アルコール度数が1%未満の場合は「お酒」とみなされませんので「ノンアルコール飲料」とされます。アルコールが全く入っていない飲料かどうかを識別するためには「アルコール0.00%」の表記を確認しましょう。

また意外な飲み物にもアルコールは含まれているので注意が必要です。栄養ドリンクや滋養強壮ドリンク、さらにはスポーツドリンクや炭酸飲料、ドリンクタイプの薬にさえも微量のアルコールが含まれている場合があります。摂取した量や組合せによっては1杯のお酒と同等のアルコールを摂取しているケースもあること知っておきましょう。

2009年に道路交通法が改正され、飲酒運転に対する取締や罰則は強化されています。それは飲酒運転が重大な交通事故につながる悪質で危険な犯罪だからです。
一人ひとりが「飲酒運転をしない、させない」意識を徹底することで、飲酒運転のない車社会になることを願ってやみません。


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