ドライバーの心を緑化する"エコドライバー"育成の取り組み

小林 章 氏  日本通運株式会社東京航空支店 ISO品質管理室 課長(発表時)

この内容は第1回エコドライブコンテストにおいて運輸大臣賞を受賞された活動内容です。

本日は私どもが環境マネジメントシステムであるISO14001という規格を切り口に生まれたエコドライバー(省エネドライバーの略)についてお話致します。

環境問題対策活動の現在までの流れ
当社では平成3年に環境問題対策委員会を設置して以来全社規模で3つの柱に取り組んでおります。 1つ目は環境保全の啓蒙。2つ目は排気ガスによる大気汚染の防止。3つ目は省エネルギーでありリサイクルも含めてエコドライブを全社で取り組んでいます。

ISO14001認証取得に向けての活動
そのような活動の中で航空事業部東京支店国際貨物の拠点である千葉の原木地区では97年4月から認証取得活動をはじめてから98年6月に取得しました。今後は全国に拡大する活動を活発に行っているところです。この環境マネジメントシステムのポイントはPDCAの継続です。今回、私どもの取り組みの例では昨年の2月から本年の3月までの14ヶ月間で2万リットルの軽油燃料を削減しようという目標を掲げ1万9500リットルの削減し約150万円のコスト削減が出来ました。

ドライバーの心を緑化する
7つの取り組み エコドライバー活動で重要なことはドライバーに自主性を持たせることで、管理者の押しつけにならないように次の7つの取り組みを行いました。
@ エコドライブの研究:省エネの方法について研究し上司に報告する
A エコドライブ効果の目標数値の設定:11項目を目標設定し毎月報告
B 教育訓練:目標刻目の教育、ビデオ作成も実施
C 対面指導:ドライバーと管理者の面談指導、運転終了後に4段階評価、運転管理データ
  も活用する
D 効果の算出:各車両ごとに削減データを毎月管理
E 評価:毎月有料ドライバーを表彰
F その他の取り組み:空気圧の重点チェック、冬季以外のタイヤチエン未搭載、
  低公害車導入等

目標をクリアする2つのポイント
しかし、この活動も年々ハードルが高くなるので目標達成の為には2つのポイントがあります。 1つ目にはエコドライブの取り組みには個人差があるので、標準化を進めていくことです。 2つ目には独自の研究にとどまらず専門家の情報も集めて研究をしていくことです。 このようなポイントを進めることで今年は年間5000リットルの目標に対して3ヶ月ですでに2100リットルが達成できているという報告もあります。

エコドライブは安全に直結する
以上の活動を通じていろいろなことに良い影響が出ています。品質管理の目標として「車両事故ゼロ」を掲げていますが平成7年に発足してから現在(平成11年7月)までいまのところゼロを続けております。 交通事故の潜在的危険といえる「ヒヤリハット」の報告も平成9年よりデータを取りはじめましたが、「ヒヤリハット」の件数も減少し昨年くらいからはゼロになってきました。どちらにしてもエコドライブは安全に直結すると私は感じています。 今後はエコドライブを更に積極的に推進するとともに安全の観点もきちっと盛り込みながら取り組みを進めて参ります。

参考資料:99トラフィック・セーフティ・フォーラム報告書より抜粋
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