PART 1 PART 2 PART 3 PART 4 PART 5

先週に引き続きブレーキングについてPART2です。
「もう1つの人間の限界」

「そうならないようにしておく」とのことでしたが、これは、常に止まれる状態にしておく
とのことであります。常に止まれる状態にしておくためには、自分がどの程度で止まれるか
を把握しておく必要があります。
何かが、走行中に発生しました。そのことに対してブレーキを掛けると判断してブレーキを
操作、その操作にしたがい初めてブレーキが効きはじめ、その後車両が停止する。とこのよ
うなパターンで行動することになるでしょう。まずここで注目したいことは、何かが発生し
て、ブレーキが効きはじめるまでにどの程度走ることになるかということです。思い出して
ください、このかかってしまう距離のことを空走距離といい、その時間を反応時間と言いま
す。(憶えていましたか?笑・・)

「空走距離はこれだけかかる」
  
一般的な空走距離のグラフを載せてみましたが、いかがでしょうか?
なかなか実感がないと思いますが………

もう少し解説させていただくと、
           @なにかが発生する (例えば飛び出し、前車の急停止)
           A目に映る。そして脳が認める  (認知)
           B脳がどうするか決める、(判断) 
           これは、無い場合もある。勝手に手足が動く場合あり
そうなった場合より正確な行動はとれない。
           C手足に命令が下される
           D命令に従い手足が動く。指がブレーキに・・足が踏み込み・・
           E実際にブレーキが効いてくる

といった行動パターンを行ない、この間、平均的には、「約1秒」かかるのです。
おそらくまだピンとこないと思いますが、特にA
には、思わぬ時間がかかっています。景色や状況を見ているのは、目ではありません。
目を通って脳が見ているわけです。目
に映った状況は、神経を通り、脳に伝達されるわけですが、そこにちょっとした時間がか
かるのです。1秒間に走る距離は速度によって変わってきますので、上のようなグラフに
なるのです。

「実験」

まだピンとこない人もいると思いますので、ここで実験をしましょう。どなたか協力者に
鉛筆などを用意してもらってください。
あなたは、手(指)を少し広げた状態を作ります。その広げた指のところに用意した鉛筆
を持ってきて、合図無く落とします。そしてあなたは、落ちる前に鉛筆を握りとれるかと
いうものです。行なってみると分かると思いますが、なかなか落ちる前には握りとれるも
のではありません。実際の運転中と考えると、この握りこむ操作はブレーキを握る操作と
いうことになるのです。

          

この実験では、おそらく 「1秒」まではかかっていないと思いますが、実際の運転中で
あれば速くても 「1秒」程度かかるのです。時速40キロで走行していた場合として考
えるとこの空走距離だけで11mかかることになります。一口に11mというと大した距
離に感じないかもしれませんが、外に出て11mを見てみてください。驚くほどに距離が
かかっていることに気づくはずです。
また、この空走距離は、運転者のコンディション(年齢・疲労度・集中の程度など)によ
って延びてしまうことはあっても、短くなることはありません。

「車間距離 大丈夫!?」

なにかが起きてしまい、止まりきれなければ事故になってしまうわけですが、例えば車間
距離について考えてみてください。
通常、 車間距離=停止距離  (停止距離=空走距離+制動距離)
と最低限なければならないわけですが、皆さん大丈夫ですか?先ほどの時速40キロでの
場合で考えてみると多くの方は、車間距離11mも取っていない方が多いのではないでし
ょうか? 車間距離11m程度でもし、前車が急に完全停止してしまったとしたら、車間
距離11mでは、ブレーキを効くか効かないかの内にぶつかってしまっていることになり
ます。まあ、通常ですと前車も急には止まることがないでしょうから大丈夫であることが
多いと思いますが、ホントにいつ何が起きるかはわかりません。

書いていたら何かお説教になってしまいましたね………すいません…


お問い合わせ先 交通教育センターレインボー埼玉 TEL 049-297-4111 FAX 049-297-6273

Last Updated - 99/12/13