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| 雨の中の走行について | 目線について | 下り坂について |
「人間の能力・・」 まず、この質問にお答えする前に皆さんに知っておいていただきたいことがあります。 人間が、バイクや車にその移動をたよることになって約100年程度であります。それより前の何千年、いや何万年前までは、他の動物と同じように自らの足にその移動の多くをたよっていました。移動の早さは時速10kmにも及ばなかったはずです。短距離走でも100mを9秒で走ることができるようになったのは最近のことではないでしょうか。しかし、現在は車の進歩は目覚ましいものがあり、バイクの世界では、市販車でも時速300kmのでる車が登場してきました。 「時速40kmの驚異」 ここで、機械の能力と人間の能力の比較してみると100mを9秒で走る人を多くの人は、その速さに驚異を持つことでしょう。人間の中でも限られた人しかできないことだからです。しかし、自らが運転しているバイクが時速40kmで走っている場合、その速度が速いと感じている人は少ないと思います。どちらかというと、むしろノロノロと感じているのではないかと思います。さて、100mを9秒で走った場合、これを時速に換算すると時速39.9kmとなり、ノロノロと感じる時速40kmにも及ばないのです。時速40kmの驚異を感じると共に、もともと、人間の持つ能力はその程度なんだということを知っておいていただきたいと思います。車やバイクの運転は人間の能力を超えたところで行なわれているということです。特にこのことは目の能力にも大きく関連があるのです。 「本題です」 前置きが長く、固い話になってしまいました。本題に入りましょう。 コーナーリング中の目線については、前回のコーナーリング(その2)荷重編でもすこしふれましたが、目線の持っていき方でコーナーリングが変わってしまうほど重要なものです。(コーナーリングその2・荷重編をまだ見ていない人は見てくださいね) また、運転そのものを考えても、運転の最初は、見ることから始まります。見てからその情報を判断し、その判断をもとに操作をしていくわけです。そんなことを考えると出来るだけ早く情報を取れたほうが良いのです。たとえば、コーナー中に駐車車両や穴があったとします。100m前で見ることが出来た人と30m前で発見した人では、その後の判断、操作も違ってくるはずです。したがって運転中の目線の持っていきかたの基本は良く言われることではありますが、「出来るだけ早く先に」です。 「ブラインド」 それではもう少し具体的にお話していきましょう。まず最初にコーナーというのを考えてみると、コーナーというものは大体先の見とおしがきかなくなっていることが多いのです。したがって、先を見ようにも千里眼(千里の先までも見ぬく才能:あったらいいですね!私も欲しい)でもないがぎりコーナー入口でコーナー出口までは見えないことが多いのです。 一つヘアピンコーナーを想像して見ましょう。 @ 今からコーナーにさしかかる所・・ここではどんな曲がり具合か大体が分かる程度 A コーナー入口・・やっと曲がり具合が分かる。しかし、出口がまだ見えないことが多い B コーナー中間・・コーナー出口も見え、次も見え始めてくる C コーナー出口・・もう次の道が分かり始める となって行きます。ですから目線はその都度その都度、移動が必要です。バイクの移動と共に見える範囲で先に先に、遠くに移動をしていかなければなりません。 「難しいことかもしれません」 しかし、これだけでも難しいことのように思うかもしれませんが、先だけ見れば良いかと言うとそうではありません。現実的に先ばかりでは、怖くて走れません。先ばかりを見ていると近くの路面などが気になります。また、実際に砂などが浮いていれば、もうそこに一点集中してしまいます。その途端身体も硬直してしまい思わぬ方向バイクが進んでしまうなんてことも考えられます。荷重移動の時にもお話しましたが目線の移動の仕方でも進行方向が変わってしまうこともあります。したがって目線の移動は 「先、近く、先、近く、先、近く」 をひとつのコーナー内でも繰り返すことが必要です。現実的にこれだけのことをできるかというとた多少、理想論になるかもしれませんが運転中にこういった理想を追いながら、考えて運転するのもまた、楽しいことではないでしょうか? 「練習のすすめ」 とにかく人間の能力には先にお話した通り限りがあります。これだけのことを行うためにはスピードも抑えなければならないはずです。また、運転操作にも余裕が必要です。いきなりすべてのことを行おうとしても無理があるはずです。また、運転中は景色でも楽しむぐらい余裕を持ちましょう。備えあれば憂いなしといいますが、少しでも余裕ができるようHMSで練習してみませんか? |
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