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質問
■ 通常、教習所ではターン時の姿勢として、リーンウィズを中心に教わりますが、
   リーンイン、リーンアウトも含めて、どのような状況で使い分けるべきなので
   しょうか?
■ カーブなので曲がるときに、「リーンウィズ」「リーンイン」「リーンアウト」
   という3種類の姿勢があるそうですが、どういう事でしょうか? 私はオンロー
   ドバイクに乗っていますが、どの姿勢が良いのでしょう?
■ コーナーリングについてですが、レースなどでレーサーがよくやっているハン
   グ・オンスタイルの乗り方とオーソドックスなリーウィズスタイルどちらのほ
   うが安全な乗り方といえるのでしょうか?また峠道などでは、どちらの方が乗
   りやすいと思われますか?

「転んだことがありますか?」

皆さん、転倒してしまったことはありますか?多くのライダーは、一度や二度ぐら
い経験があるのではないでしょうか。私の経験では、かれこれ15年ぐらいの運転
経験になるのですが、自慢になりませんが数限りなくあります。(しかし、一般道
での転倒は一度もありません。すべて、サーキットやコースでのことです)この経
験の中では、かなり痛い思いをしたこともあります。(詳しくは、又の機会に紹介
します)そして、この転倒のほぼすべては、コーナーで起きています。転倒をする
ことでいろいろ勉強できるものではありますが、できれば、転倒しないでうまくな
っていきたいものです。コーナーというのは、非常に楽しいバイクの醍醐味のよう
なものでもありますが、それだけにリスクも多いということです。そして、このリ
スクを少しでも少なくするために乗り方(フォーム)などにも工夫が必要です。

「コーナーリングの基本姿勢・・3姿勢」

今までのコーナーリング編でも毎回のように触れていますが、コーナーリングフォ
ームの一番のポイントは、目線とリラックスです。どんなフォームであってもこの
ポイントは、変わることはないのですが、フォームには、いくつかのタイプがあり
ます。それぞれの特徴をお話します。

■ リーンアウト ■

コーナーリング中のバイク
のリーン(傾き)に対し身体
を起こしたフォーム

特徴…@ 特に滑りやすい路面などで滑ったときに対応
     しやすい。身体がバイクより外側にあり、滑
         りが発生した際、滑る方向に身体があるため
         押さえやすい。このためオフロードでの走行
         などで活用することが多い。
   A 低速走行時Uターン時のバランスがとりやす
         い。低速時には、遠心力の発生が少なく傾い
         たバイクはさらに倒れこもうとしてしまう。
         バイクとちょうどV字バランスの形をとるこ
         とになるためバランスがとりやすい。このた
         めトライアル競技(詳しくは今後紹介します)
         で、活用することが多い。
   B その他のフォームと比較すると同じ速度、同
         じ半径のコーナーを走行する際、バイクの傾
         きが深くなる。このため滑りだしがはやくな
         ることもある。
注意…@ 一般的に自分では、リーンウィズで走行して
         いるつもりでも実は腕に力が入りすぎハンド
         ルを抑えすぎてしまいリーンアウトになって
         いることが多い。
   A ハンドルを抑えて身体を外側にもっていくわ
         けではない。下半身でしっかりバイクをホー
         ルドし、腕の力は抜くこと。
■ リーンイン ■

コーナーリング中のバイク
のリーン(傾き)に対し、
身体を入れた(さらに傾け
た)フォーム


特徴…@ その他のフォームと比較すると同じ速度、同
         じ半径のコーナーを走行する際、バイクの傾
         きは少なく(浅く)すむ。このため滑りだし
         は遅い。
   A 滑りだしてしまった際コントロールは困難。
         車両が滑ることによって、コーナー内側にあ
         る身体はさらに内側に落ち込んでしまう。
   B 身体が内側、低い位置にあるため、目線の位
         置も低くなる。
   C このフォームの発展型がレースなどで用いる
         ハングオンとなる。
■ リーンウィズ ■

コーナーリング中のバイク
のリーン(傾き)に対し、
身体の傾きを同じようにそ
ろえるフォーム


特徴…@ リーンアウト、リーンイン両方の特性を備
         え持つ。両方の中間ポジション。
      A どちらのフォームにも移行がしやすい。
     オールマイティなフォーム。
   B 一般的に教習所などでも教わるフォーム。

注意…@ 自分ではできているつもりでも意外とでき
         ていない。
「使い分けたい3姿勢」 基本的な三つの姿勢についてお話ししましたが、基本的にはどんな状態、状況でも 対応がしやすいリーンウィズを心がけることが大切だと思います。まず、リーンウ ィズがしっかりできなければリーンインやリーンアウトも使い分けもできないこと にもなります。そして、きっちりリーンウィズがマスターできたならば使い分けが できるようにします。たとえば低速のUターンなどではリーンアウトを使ってみる。 リーンインは一般道ではあまり使うことはないのですが、こんな使い方もあります。 よく峠道などには、コーナーの途中にマンホールがあったり、排水用の溝にあみあ みになったふたがされていたり、橋などのそばには金属でできた路面の継ぎ目があ ったりします。どれも非常に滑りやすくなっています。一般道での滑りは即転倒に つながります。滑ることに対してコントロールを考えるより、滑らせないことが大 切です。そこで、コーナーに進入するときには、リーンウィズで進入し、もしもそ のような所があったら、その場所だけなんとか滑らさないように、瞬間的に身体を イン側に入れて(入れるというよりは、身体の角度はリーンウィズの状態のまま、 バイクだけを起こす。結果的にリーンインの形になる)リーンインの形をとりバイ クを立てます。実際にバイクがほぼ直立の状態になるぐらい立てなければなりませ ん。フルバンクの状態からでは、いくら身体を移動してもそこまで立てることはで きません。もしもそうした時に滑ってしまったらリーンインの状態では、対応がで きませんので注意が必要です。              リーンイン      リーンウィズ      リーンアウト 「ハングオン」について ロードレースなどのシーンではよく見られるハングオンですが、一般道での使用に は問題があります。サーキットなどのクローズドされた場所でしかも決まった所だ けを走行するのであれば非常に効果のあるフォームであると思います。しかし、一 般道にはさまざまな危険があります。もしもコーナー途中で急な進路変更をしなく てはならなくなった場合、ハングオンの状態では右から左、左から右にと回避をす る際、身体の移動に時間がかかります。また、時間がかかるだけでなく、対応がで きない場合も多いはずです。そうして考えるとハングオンはサーキット専用のフォ ームではないでしょうか。皆さんがもしサーキット走行の経験がなければぜひ一度 行ってみてください。また違った発見があるかもしれません。サーキットであれば 思う存分アクセルもあけることができますし、なにより一般道をムチャするより絶 対に安全です。(サーキットにもルールはありますが…) 「備えあれば憂いなし」 備えあれば憂いなしといいますが、備えをたくさん持っておくことは必要だと思い ます。そんな意味でコーナー中のライディングフォームもいろいろ対応ができるよ うにまずリーンウィズからきっちり身に付け、使い分けもできるようにしておけば なにかのときの備えにもなるはずです。オフロードやトライアルを一度経験してみ るとこういったフォームの意味がさらによく分かるようになるかもしれません。一 般道ではなかなか練習するところもありませんから、当センターで一度自分のフォ ームについて確認してみてはいかがですか?
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お問い合わせ先 交通教育センターレインボー埼玉 TEL 049-297-4111 FAX 049-297-6273

Last Updated - 99/07/19