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「みんな困っている下りでのコーナーリング」 日本は火山国でありますから当然山があります。山があれば上りがあり、下りがあります。 バイクでこれらの坂道を走行する機会は道路を走行する以上さけては通れません。質問の なかでもありましたが、転倒してしまったりヒヤリとした経験も圧倒的に下り坂で起きて いると思います。では、下り坂でのポイントを考えて見ましょう。 下り坂でのポイントは、ずばり「後輪荷重」です。これだけでは分からないと思いますの で細かく説明していきます。 「下り坂でのブレーキング」 まずブレーキングからです。皆さんもご存知のようにバイクはブレーキングを行うことに より、荷重が前に移動します。この荷重変化は、ブレーキングの度合い(前後ブレーキの 配分)や、シフトダウンのタイミング、ブレーキングフォームによって変わってきます。 この荷重変化はライディングにどのような影響を及ぼすかといえば、経験したことがある 人も多いと思いますが後輪がホッピング(後輪タイヤだけがカタカタと跳ねる)を起こし てしまうだとか、前輪に荷重のほぼすべてが乗ってしまい、なかなか傾けられないといっ たことがおきます。この動きが下り坂となればさらに増すわけです。こんな状態のままで はなかなかコーナーに安定して入れないため下り坂のコーナーリングは難しくなるのです。 したがって、下り坂のブレーキングではできるだけ後輪に荷重がのこっているように工夫 が必要です。 @ ブレーキングは、掛け始めのブレーキ力によってバイクの姿勢が大きく変わります。 急激に前ブレーキだけを使ってしまえば荷重はほぼ前輪にのってしまいます。そこで下 り坂でのブレーキングは、特に掛け始めを丁寧に「じぃわー」と掛け始めます。さらに その時に後輪ブレーキを若干早めに掛け始めることにより、先に後輪サスペンションが 沈み込みバイクの姿勢変化をおさえることができます。 A もし後輪のホッピングが起こり始めたら、後輪ブレーキは解除(放す)するしかない。 また、このホッピングはシフトダウンによっても起こることがあります。(特に4サイ クルエンジン)できるだけホッピングを起こさないようにシフトダウンを行った時にク ラッチを静かに放しエンジンとタイヤの回転差をゆっくり合わせていきます。(それで も起こってしまった時は、少し半クラッチの状態にします) B ブレーキングの時のフォームもできるだけ後輪に荷重がのるようにします。 しかし、 ただ後輪に荷重がのるようにということで腰を後ろに引くだけではいけません。無理に 後ろに引くことでハンドルに対し体重がかかってしまってはいけないのです。ブレーキ ングを行うことで身体は前方向に押される力が掛かるのは皆さんもお分かりだと思いま すが、その力をハンドルにかけてしまっては前輪荷重が増えるだけです。その力を下方 向に(足やステップ方向)かかるようにお尻の後ろ(尾てい骨)のほうがシートに付く ような姿勢をとり、腹筋と背筋で支える。これによって少しでも後輪荷重が増えるよう にします。 「下り坂でのコーナーリング」 次にブレーキングを終えて実際のコーナーリングに入ってからですが、コーナー中もでき るだけ後輪荷重が増えるように工夫が必要です。ブレーキングを終えてアクセルを閉じて コーナーに進入をしても、下り坂になっているため速度がプラスされてしまうこともあり ます。そのため下り坂ではコーナーリング中にも前輪荷重が増えてしまうことになります。 この状態は乗っていてもヒヤヒヤしてしまうような状態になってしまうわけです。そこで @ コーナーに入ったら少しでもアクセルを開けた状態にする。加速状態にすることで後輪 荷重は増える。しかし、現実にはただでさえ速度が増すため難しさもあります。そこで、 コーナー進入の際のブレーキングでもう止まりそうな程、速度を落とすことです。十分 すぎる程速度を落としておくことで、コーナー進入してすぐにアクセルを開けた状態が できはずです。皆さんが思っているより、さらに速度は落としてみて下さい。 A 進入で作ったブレーキングフォーム(後輪荷重を意識した)をそのまま残したまま、コ ーナーリングフォームを作る。コーナー中も後輪荷重が増えるフォームを作る。腕はつ っぱるわけではありませんが、伸びきるほど後ろに荷重しましょう。 「アクシデント」 今まで以上に「スローイン」を心がけることで下り坂でのライディングは、楽になるはずで す。しかし、コーナーを読み違えてしまった場合、オーバースピードで進入してしまった場 合は、まず、曲がることよりも速度を落とすことに集中することです。曲がること、速度を 落とすこと、この両方を同時に行おうとすると大体どちらも中途半端になってしまい、結局 どちらもできないということになりがちです。したがって、まずはバイクをしっかり起こし、 真っ直ぐ減速だけに集中して、曲がれるだけの速度に落とします。速度がしっかり落とせた ところで、次の目標にしっかり目線を向けコーナーリングを開始するのです。 コーナー中に何かアクシデントがおきた場合も、一度バイクを起こし(起こすことでバイク は真っ直ぐ進みます。走っているラインも重要です)ブレーキングを行い、速度が落ちたと ころでコーナーリングを再開させる。砂などがあった場合はバイクを起こし真っ直ぐ走らせ (ブレーキングはしない)通過後コーナーリングを再開させる。しかし、これはどんな時で も対応ができるわけではありません。こんなことにならないように余裕を持って運転してい きましょう。 最後にまとめてみると、下り坂では、通常よりもさらに「丁寧な操作」、「基本をしっかり 意識した、ライディングフォーム」、「スローイン」が重要であるということです。 これらをすることで後輪荷重を少しでも増やし、車体の安定を図りましょう。 |
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